4月23日は何の日?記念日、歴史上の出来事、有名人誕生日の雑学

4月の何の日

4月23日は、様々な重要な記念日や歴史的出来事が重なった特別な日です。

ドイツのビール純粋令の発布にちなんで「地ビールの日」が設けられている一方、スペインでは「サン・ジョルディの日」として、男女が本や赤いバラを贈り合う愛と文化の祝日です。

さらに、「国際マヌルネコの日」や「つつじの日」のように、自然や動物への配慮を促す記念日もあります。

4月23日はまた、YouTubeの誕生や日本の消防車の日など、技術的な革新を記念する日でもあります。

これら多様なイベントを通して、文化、歴史、そして社会に対する深い理解を再確認できる日です。

こんな多彩な面を持つ4月23日という日の雑学を、記念日・出来事・誕生日占い・誕生日の著名人・誕生花と花言葉などの側面から詳しく解説していきますね。

4月23日っていったい何の日?

地ビールの日

4月23日は「地ビールの日」として知られています。この日は1516年、バイエルン公国のウィルヘルム4世が「ビール純粋令」を発布したことに由来しています。この法律により、ビールの製造に使える原料は「水」「ホップ」「大麦」「小麦の麦芽」「酵母」のみと定められました。これにより、ビールの定義が初めて明確にされました。

このビール純粋令が制定された日を記念し、日本地ビール協会が中心となり「地ビールの日」が制定されました。また、ドイツでは4月23日が「ドイツビールの日」として祝われています。

もともとは、小規模な醸造所で製造されるビールが「地ビール」と呼ばれていましたが、最近ではその意味合いが広がり、地元でしか味わえないビールが「地ビール」として定着しています。さらに、クラフトビールも広義では「地ビール」とされますが、クラフトビールは小規模で生産される手工芸的なビールを指し、特に職人の技が込められた手作りのビールを意味することが多いです。

サンジョルディの日

サン・ジョルディの日は、スペインのカタルーニャ地方で行われる伝統的な祭りで、守護聖人サン・ジョルディを祝う日です。この日には、女性が男性に本を、男性が女性に赤いバラを贈る習慣があります。さらに、4月23日はスペインの著名な作家、ミゲル・デ・セルバンテスの命日であり、彼の代表作『ドン・キホーテ』にちなんで、スペインでは「本の日」としても祝われ、各地で本に関する市が立ちます。

この風習は日本にも紹介されており、日本書店商業組合連合会や日本カタルーニャ友好親善協会が、サン・ジョルディの日を記念日として提案し、普及活動を行っています。

また、1885年4月23日、グリエルモ・マルコーニは自宅の窓から2.4km先に向けて無線通信を成功させ、これが世界初の無線通信となりました。この偉業を記念し、4月23日は「国際マルコーニ・デー」として制定されています。マルコーニは翌年、技術をさらに発展させ、大西洋横断の3,600kmに及ぶ無線通信を成功させました。その業績が評価され、1909年にはノーベル物理学賞を受賞し、今日の無線技術に多大な影響を与えています。

国際マヌルネコの日

4月23日は「国際マヌルネコの日」として、マヌルネコの保護と認知を促進するための記念日として制定されています。この日を定めたのは、マヌルネコの保護団体で、動物の環境保護や認知度向上が目的です。

マヌルネコは、丸い目、丸い耳、短い手足、そしてふわふわの毛並みが特徴的で、独特で愛らしい外見をしています。学名は「Pallas’s cat」で、モンゴル語で「小さな野生のネコ」を意味します。ネコ科の中では非常に古い種であり、過酷な気候条件にも耐えられる強さを持ちながら、感染症に弱いという特性もあります。そのため、飼育や繁殖が難しく、絶滅の危機に瀕しているとされています。

近年、YouTubeで「マヌルネコのうた」などが注目され、マヌルネコへの関心が高まっています。日本では、那須どうぶつ王国や埼玉県のこども動物自然公園、旭山動物園など、いくつかの動物園でマヌルネコを見ることができます。各園では、個性豊かなマヌルネコたちが飼育されており、その姿を楽しむことができます。

<h3つつじの日・ぐんま花の日

4月23日は「つつじの日」および「ぐんま花の日」として、群馬県館林市によって制定された記念日です。この日を選んだ背景には、同市が市を挙げてつつじの保護活動を行い、つつじに関する知識や関心を広めようとする努力があります。

館林市のつつじが岡公園は、例年4月23日頃に見頃を迎え、多くの人々が訪れる人気の観光地です。また、群馬県内にはぐんまフラワーパーク(前橋市)などの花の名所もあり、4月23日には「ぐんま花の日」として、県内各地で花にちなんださまざまなイベントが開催されます。

つつじの花言葉は「節度」と「恋の喜び」とされています。

4月23日のそのほかの記念日

4月23日に関するその他の記念日と雑学について紹介します。

世界図書・著作権デー

4月23日は「サン・ジョルディの日」として、また『ドン・キホーテ』の著者ミゲル・デ・セルバンテスの命日やシェイクスピアをはじめとする多くの著名な文筆家の誕生日・命日が重なる日でもあります。このため、スペインの提案により、ユネスコ総会で国際的な記念日として制定されました。

国際表記
World Book and Copyright Day

子ども読書の日

4月23日は「サン・ジョルディの日」や「世界図書・著作権デー」にちなんで、文部科学省によって日本でも記念日として定められています。この日は、子どもたちの読書活動に対する関心と理解を深めるための活動が展開されています。

このように、4月23日は多くの国で文学と読書の重要性を祝う日となっています。

はじまりに関する記念日

消防車の日

日本の消防車の約半分を製造している株式会社モリタが1907年4月23日に設立されたことを記念し、同社がこの日を記念日として制定しました。

飲食に関する記念日

明治おいしい牛乳の日

2001年4月23日に「明治おいしい牛乳」の全国販売が開始されたことを記念して、製造・販売を行う株式会社明治が記念日を制定しました。

シジミの日

日本シジミ研究所が、シジミの語呂合わせ「シ(4)ジ(2)ミ(3)」にちなんで4月23日を記念日と定めました。シジミには、ミネラルやビタミンが豊富に含まれ、アミノ酸やメチオニンも摂取できることから、肝臓の働きを助ける効果が期待されています。

諸外国の4月23日に関する記念日

国民主権と子供の日

トルコでは1920年4月23日に、大国民議会の前身となる議会が開催されたことを記念して、この日が国民の記念日として定められています。

4月23日に起こった出来事

慶應義塾の移転開校

1871年4月23日、慶應義塾大学の前身である慶應義塾は、当時の東京新銀座(現在の港区浜松町)から港区三田に移転しました。

慶應義塾の起源

慶應義塾は、福澤諭吉氏が藩命を受けて中津藩中屋敷(現:東京都中央区明石町周辺)に設立した蘭学塾を起源としています。この塾は1858年11月18日に開塾され、西洋医学や外国語の学習が主流となっていた当時の日本において、福澤氏もオランダに留学し、近代文明に触れることとなりました。

近代日本の礎を築いた福澤諭吉

福澤諭吉は、オランダ語ではなく英語が広く使われていることに気づき、渡米を決意。帰国後は、幕府の旧体制を批判し、新しい日本を築くための道を提案しました。その際、「学問の目的は世のため、人のために役立つことだ」と説き、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という教育理念を広めました。この理念は現在も慶應義塾をはじめとする多くの教育機関に引き継がれています。

慶應義塾大学開校記念日

慶應義塾大学が三田に移転した4月23日は、慶應義塾大学開校記念日として記念されています。

YouTubeに初めて動画がアップロードされる

2005年4月23日、動画共有サイトYouTubeに最初の動画がアップロードされました。この動画は「Me at the zoo」と題され、YouTubeの創設者の一人が動物園を訪れた際に撮影したもので、投稿テストの目的で公開されたものでした。

この投稿がきっかけとなり、現在ではYouTubeには毎日100万本以上の動画がアップロードされ、巨大な動画共有プラットフォームが誕生しました。

後にYouTubeはGoogleに買収され、現在では動画投稿に対して再生回数に応じた報酬が支払われるYouTubeビジネスが世界的に広がっています。

また、スマートフォンやタブレットの普及により、専門的な動画編集技術を持たなくても簡単に動画を投稿できるようになり、様々な世代が利用しています。

2010年代には「ユーチューバー」と呼ばれる人々が急増し、動画投稿で得た収益で生活を支える人も増えました。中には月間数億円を稼ぐトップユーチューバーも登場し、一般人が一夜にして世界的な有名人になる可能性を持つ、夢のあるプラットフォームとなっています。

4月23日に起きたその他の出来事

  • 1869年(旧暦:明治2年3月12日)、明治天皇が初めて伊勢神宮を訪れた。
  • 1991年(平成3年)、救急救命士法が制定され、その職務や資格に関する規定が定められた。
  • 1993年(平成5年)、明仁天皇(現:上皇)が初めて沖縄を訪問された。

…などがあります。

4月23日生まれの人の性格と特徴(誕生日占い)

4月23日生まれの人の性格や特徴について、占いに基づく見解は以下の通りです。

星座:おうし座
守護星:金星
自然素:土
色:紺

性格:

  • 高い責任感を持っている
  • 仕事に熱中しやすい
  • 周囲からの信頼を得やすい
  • 社交的な一面がある
  • 信頼できる相手に惹かれる傾向
  • 理想を追い求める
  • やや自己中心的な一面も
  • 感情を内に秘めがち
  • 引っ込み思案なところがある
  • 芸術的な才能がある
  • 多才な一面を持つ

参考までに。

4月23日生まれの著名人

4月23日生まれの有名人(敬称略):

  • アフォンソ2世(1775年)
    第3代ポルトガル王
  • マックス・プランク(1858年)
    物理学者、量子論の創始者の一人
  • 関根金次郎(1868年)
    将棋棋士、将棋連盟創設者、近代将棋の父
  • 上村松園(1875年)
    日本画家
  • 代田稔(1899年)
    医学博士、実業家、ヤクルト開発者
  • ジム・フィックス(1932年)
    著述家、ジョギング提唱者
  • 冠二郎(1946年)
    歌手
  • 大月みやこ(1947年)
    歌手
  • 河島英五(1952年)
    シンガーソングライター、俳優
  • マイケル・ムーア(1954年)
    映像監督、『ボウリング・フォー・コロンバイン』などの制作
  • 平野文(1955年)
    声優
  • 前田亘輝(1965年)
    ミュージシャン、TUBE
  • 阿部サダヲ(1970年)
    俳優
  • えとう窓口(1973年)
    お笑いタレント、Wエンジン
  • 設楽統(1973年)
    お笑いタレント、バナナマン
  • 森山直太朗(1976年)
    シンガーソングライター
  • IZAM(1976年)
    ミュージシャン、SHAZNA、タレント
  • 杉山裕之(1977年)
    お笑いタレント、我が家
  • 西村瑞樹(1977年)
    お笑いタレント、バイきんぐ
  • ジョン・シナ(1977年)
    プロレスラー、俳優
  • ジェイミー・キング(1979年)
    俳優
  • 加藤綾子(1985年)
    アナウンサー
  • 渋谷謙人(1988年)
    俳優
  • 岩井七世(1989年)
    俳優
  • 井上清華(1995年)
    アナウンサー
  • チェヨン(1999年)
    歌手、タレント、TWICE

他にも多くの有名人がこの日に生まれています。

4月23日の誕生花とその花言葉

4月23日の誕生花は「カンパニュラ」「ハナミズキ」「アネモネ」「キキョウ」です。以下、それぞれの花言葉とその由来を紹介します。

4月23日の誕生花:カンパニュラ

  • 花言葉:「感謝」「誠実」「節操」
  • 由来:カンパニュラの花はラテン語で「釣り鐘」を意味し、教会の鐘の形に似ていることから、教会の教えに由来しています。また、ギリシャ神話に登場する果樹園の番人であるニンフ、カンパニュールが侵入者を警告するためにベルを鳴らすという物語に由来します。その誠実さが評価され、美しいベル型の花へと変わるという話から、花言葉がつけられました。

4月23日の誕生花:ハナミズキ

  • 花言葉:「私の愛を受け止めてください」「永続性」「華やかな恋」
  • 由来:ハナミズキの花は花期が長く、花だけでなく秋の赤い実や樹形も美しいことから、「永続性」や「華やかな恋」といった花言葉が付けられました。

4月23日の誕生花:アネモネ

  • 花言葉:「はかない恋」「あなたを愛します」「明日の希望」
  • 色別の花言葉
    • 赤: 「君を愛する」
    • 白: 「希望」「期待」
    • 青紫: 「あなたを待っています」
  • 由来:アネモネは春を待ち望んで咲き始め、昼に開き夕方には閉じることから、ヨーロッパでは美の儚さと復活の象徴としても扱われます。これが、希望や期待を意味する花言葉に繋がっています。

4月23日の誕生花:キキョウ

  • 花言葉:「永遠の愛」「誠実」「従順」
  • 由来:キキョウの花言葉は、町へ旅立った夫を10年間待ち続けた妻の話に由来します。妻が宴の準備をしている最中、夫は妻が別の男と結婚したと思い込んでしまいます。妻は潔白を証明するために自害し、その後真実を知った夫は悔い、後を追うという夫婦の深い愛情から名づけられました。

これらの花言葉は、贈り物や心を伝える際に、深い意味を持つメッセージとして使われています。

まとめ

4月23日は、さまざまな記念日が重なる特別な日です。

例えば、ビールの純粋令が発布されたことを記念して「地ビールの日」があり、地元の特産品を祝う意味でも注目されています。

また、サン・ジョルディの日に象徴されるように、愛や文化を大切にする風習が多く、スペインでは女性に本を、男性に赤いバラを贈る習慣があります。

さらに、マヌルネコの保護活動を促進する「国際マヌルネコの日」や、群馬県の「つつじの日」など、自然や動物に関する記念日も含まれています。

加えて、YouTubeの創設や日本の消防車の記念日など、技術や産業の重要な出来事も重なる日です。

文学や芸術への敬意を表する「世界図書・著作権デー」や「子ども読書の日」も重要なイベントであり、多くの国で読書や教育の重要性を再認識するきっかけとなっています。

4月23日には、過去の歴史的出来事とともに、現代における文化や社会の発展に貢献してきた人物たちの誕生日も数多く祝われています。

このように、4月23日は多岐にわたる記念日とともに、個々の文化や歴史に深く根ざした意義のある日です。

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