4月13日は歴史的な出来事や記念日が多く、様々な意味を持つ日です。
この日には、伝説的な人物たちの戦いが繰り広げられた日として知られる「決闘の日」から、歴史的な喫茶文化の誕生を祝う「喫茶店の日」、そして世界的なパンデミックに対する警戒を促す「新型インフルエンザ対策の日」まで、さまざまな記念日が存在します。
さらに、誕生花には「イチゴ」「ハルシャギク」「クマガイソウ」があり、それぞれに深い意味が込められています。
この記事では、4月13日にちなんだ様々な出来事や記念日を紹介し、その背後に隠れた意味を紐解いていきます。
4月13日は何の日か?
決闘の日
慶長17年4月13日、宮本武蔵と佐々木小次郎の有名な決闘が行われたとされる日です。場所は、現在の山口県下関市にある無人島、巌流島(舟島)です。この戦いに関しては様々な伝説やエピソードが伝わっています。例えば、宮本武蔵が潮の満ち引きを考慮して到着時間を遅らせたことや、木剣を使うためにオールを削った話、または武蔵の弟子が代わりに戦ったという説もあります。決闘の詳細は不明確であり、実際に戦いがあったかどうかすら確認されていないという説もあります。さらに、近年の研究では、決闘の日付も後世の創作である可能性が高いとの見解もあります。
喫茶店の日
1888年4月13日、東京の上野に日本初の本格的な喫茶店「可否茶館」がオープンしました。この日を記念して「喫茶店の日」が制定されています。当時、珈琲は特権階級の人々の間で流行しており、可否茶館の構造が話題となりました。1階にはビリヤード場があり、2階には喫茶室が設けられ、遊びながらくつろげる場所として注目を集めました。しかし、珈琲1杯が1銭5厘で、席料も1銭5厘だったため、当時の物価から考えると少々高価で、広く受け入れられるには時間がかかったという記録も残っています。
新型インフルエンザ対策の日
2009年4月13日、メキシコで新型インフルエンザの最初の患者が確認され、その後、死亡例も報告されました。このウイルスは元々豚の間で流行していたもので、農場などで豚から人に感染し、それが人から人へと広がっていったとされています。この新型インフルエンザはメキシコ国内に留まらず、世界中で急速に拡大し、世界保健機関(WHO)はこれをパンデミックとして宣言しました。これを受け、警戒レベルが最も高いフェーズ6に引き上げられました。
この事態を受けて、東京都練馬区で練馬桜台クリニックを運営する永野正史理事長が、パンデミックに備える重要性を訴えるために、この記念日を制定しました。新型インフルエンザは豚から感染したと考えられ、「豚インフルエンザ」とも呼ばれ、世界中で約14,000人以上の命が奪われました。日本でも感染者が約500万人を超え、死亡者は200人以上にのぼるなど、非常に大きな影響を与えました。
厚生労働省は、インフルエンザ対策として予防接種の重要性を強調しています。また、インフルエンザは感染力が非常に強いため、マスク着用、石鹸での手洗い、外出後のうがいなど、日常的な予防措置が必要だと専門家は指摘しています。
4月13日のその他の記念日
恵美子の日
多方面で活躍しているタレント、上沼恵美子さんの誕生日を祝って、読売テレビが4月13日を「恵美子の日」として制定しました。この日は、全国の「恵美子」という名前の方々にエールを送る日としても認識されています。
1955年4月13日生まれの上沼恵美子さんにちなんだ記念日です。
法律に関する4月13日の記念日
4月13日に関連する法律の施行や制定に関する記念日や雑学
水産デー
1901年4月13日に旧漁業法が制定されたことを記念して、この日が「水産デー」として設けられました。
スタートに関連する4月13日の記念日
始まりやスタートにちなんだ記念日や雑学
花キューピットの日
新鮮な花を全国どこからでも届け先近くの加盟店を通じて贈ることができるサービス「花キューピット」を提供している一般社団法人JFTDの設立日が1953年4月13日であることから、この日を記念日として制定しました。
食に関連する4月13日の記念日
食文化に関する4月13日の記念日や雑学
ブルダック炒め麺の日
強烈な辛さで人気を集める「ブルダック炒め麺」が、2012年4月13日に発売されました。この日を記念して、その製造・販売を行う韓国の三養食品日本法人である株式会社三養ジャパンが、4月13日を記念日として制定しています。
言葉の響きに基づく4月13日の記念日
言葉遊びに関連する4月13日の記念日や雑学
浄水器の日
水質改善の活動を行っている浄水器協会は、【よ(4)い(1)み(3)ず】という語呂合わせに基づき、4月13日を記念日として制定しました。
追悼に関する4月13日の記念日
追悼の意味を持つ記念日
啄木忌
詩人としても知られる石川啄木氏の命日。1912年4月13日に亡くなったことを記念し、毎年この日を「啄木忌」として追悼しています。
「啄木忌」は、短歌の春の季語としても使われています。
4月13日に起こった出来事
平城京への遷都
710年4月13日、第43代元明天皇は、藤原京から平城京へ都を移しました。
旧暦和銅3年3月10日
平城京は現在の奈良県奈良市および大和郡山市周辺に位置しており、唐の長安をモデルにした都市設計が進められました。
奈良時代の首都として、
- 大安寺
- 薬師寺
- 興福寺
- 元興寺
などの寺院が建設され、都市の大規模な整備が行われました。しかし、複数回の遷都が行われたこともあり、都市計画は完成を見ないまま平安京に遷都されたと考えられています。
遷都の経緯
平城京→恭仁京→難波京→平城京
覚えやすい語呂合わせ
平城京への遷都の年を覚えるための語呂合わせには
- 奈(7)良で唐(10)にならって平城京
- 奈良の納豆(710)平城京
- な(7)んと(10)!なんとの平城京
など、いくつかのバリエーションがあります。
4月13日にあったその他の出来事
- 744年(旧暦:天平16年2月26日) 第45代聖武天皇が都を恭仁京から難波京に遷都。
- 1598年(慶長3年) フランス国王アンリ4世がプロテスタントにカトリックと同等の信教の自由を認める「ナントの勅令」を発布。
近世ヨーロッパで初めて個人信仰の自由が認められる重要な法令となった。 - 1922年(大正11年) 少年団日本連盟が結成され、後のボーイスカウト日本連盟となる。
- 1923年(大正12年) 大阪鉄道の天王寺駅が開業。
- 1940年(昭和15年) NHKが日本初のテレビドラマ「夕餉前」の実験放送を開始。
- 1941年(昭和16年) 日中戦争の影響で、世界各国が緊張する中、「日ソ中立条約」が調印され、侵攻しないことや攻撃された場合の中立を確認。
- 2001年(平成13年) 「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」=DV防止法が公布。
4月13日生まれの人の占い
4月13日生まれの人について、一般的に言われている特徴は次の通りです。
- 星座:おひつじ座
- 守護星:火星
- エレメンツ(自然の素):火
- カラー:赤
性格:
- ビジネスに対して優れた感覚を持つ
- 独立心が強い
- 自己表現が得意
- 自発的に行動することができる
- 自立心を持つ人に魅力を感じやすい
- 束縛されることを嫌う
- 権力や名誉を追い求める傾向がある
- 冷徹に見られることがある
- 反抗的な態度をとることがある
- 自分の価値観をしっかり持っている
- 話すのが上手
- 愛されるキャラクター
あくまで参考としてご覧ください。
4月13日生まれの著名人
以下は4月13日生まれの著名な人物です(敬称略):
- 松平信康(1559年) – 戦国武将、徳川家康の長男
- トーマス・ジェファーソン(1743年) – 政治家、第3代アメリカ大統領
- トーマス・ローレンス(1769年) – 画家
- リチャード・トレヴィシック(1771年) – 機械技師、蒸気機関車の発明者
- 大原幽学(1797年) – 農学者、農民指導者、世界初の農業協同組合創設者
- アントニオ・メウッチ(1808年) – 発明家、電話機の発明者
- 後藤象二郎(1838年) – 土佐藩士、政治家、実業家
- 浅野総一郎(1848年) – 実業家、浅野財閥創始者
- 中林仁一郎(1891年) – 実業家、百貨店丸物創業者(現在の近鉄百貨店)
- 徳川夢声(1894年) – 漫談家、俳優、元祖マルチタレント
- 吉行淳之介(1924年) – 小説家『驟雨』『暗室』など
- 藤田まこと(1933年) – 俳優
- ロン・パールマン(1950年) – 俳優
- 鶴田一郎(1954年) – 画家
- 上沼恵美子(1955年) – タレント
- 西城秀樹(1955年) – タレント、歌手、俳優
- 萬田久子(1958年) – 俳優
- 牛島和彦(1961年) – プロ野球選手、指導者
- 水嶋ヒロ(1984年) – 俳優、作家
- 昴生(1986年) – お笑いタレント、ミキ
- 會澤翼(1988年) – プロ野球選手
- 岐洲匠(1997年) – 俳優
- 渡邊渚(1997年) – アナウンサー
- 大平祥生(2000年) – タレント、俳優、歌手(JO1)
- 金子彩花(?年) – 声優
他にも多くの有名人がいます。
4月13日の誕生花とその花言葉
4月13日の誕生花は「イチゴ」「ハルシャギク」「クマガイソウ」で、それぞれの花言葉とその由来をご紹介します。
イチゴ
花言葉:
- 「尊重と愛情」
- 「幸福な家庭」
- 「先見の明」
- 「あなたは私を喜ばせる」
花言葉の由来:
「幸福な家庭」という言葉は、イチゴが親株から伸びたランナーで新しい株を増やす様子にちなんでいます。また、「尊重と愛情」は、イチゴが聖ヨハネと聖母マリアに捧げられていることから生まれたものです。「先見の明」という言葉は、ヨーロッパでイチゴの葉と根を使った目の治療法が信じられていたことに由来しています。
ハルシャギク
花言葉:
- 「いつも陽気」
- 「一目惚れ」
花言葉の由来:
鮮やかな黄色と赤の花が、明るく元気な印象を与えることから「いつも陽気」と名付けられました。
クマガイソウ
花言葉:
- 「気まぐれな貴婦人」
- 「見かけ倒し」
花言葉の由来:
「気まぐれな貴婦人」は、花の姿が気取った貴婦人のように見えることから付けられました。また、「見かけ倒し」は、大きな扇形の葉が敵を威嚇しているように見えることに由来しています。
4月の誕生日にぴったりの花として、これらの花を贈るのも素敵ですね。
まとめ
4月13日は歴史的な出来事や記念日が多く、さまざまな意味を持つ日です。宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が行われた日として有名ですが、それに加えて「喫茶店の日」や「新型インフルエンザ対策の日」など、日々の生活に関連する重要な記念日もあります。また、花にまつわる記念日もあり、4月13日の誕生花「イチゴ」「ハルシャギク」「クマガイソウ」の花言葉からは、愛や幸せ、気まぐれといった深い意味が込められています。
この日を通じて、過去の出来事や人々の思いに触れ、日常に新たな視点を持つことができるのではないでしょうか。さまざまな記念日を知ることで、4月13日をもっと特別な日として感じることができるかもしれません。